ビジュアルイメージスケールは奥深く・柔軟です。私も日々発見することが多く、知れば知るほどその奥深さの虜になっていきます。
今までは基本の使い方について説明してきましたが、発展例として一例を挙げます。
下に修正前と修正後の画を並べました。強いダイナミック方向(暖色・hard)の作品に、線の一部だけブルーを足しました。ブルーにした部分に目が留まります。元々強いダイナミック方向の印象の作品だったので、その印象自体は大きく変わらないと思います。ですが、ブルーの線にしたことで、赤がより強調されていることに気が付きます。芸術の分野でよく使われる対位法という方法です。
そもそもビジュアルイメージスケールでは、作品の方向性を明確にできるので、その特徴を強調させれば、方向性を明確にした作品を作ることができます。特徴がわかれば、反対側の表現を施すこともできます。それが強調ポイントとなり、見ている人の目を留める手がかりになります。
どこにどうやって強調ポイントを作るかは、使う人次第です。イメージスケールは枠組み次第で様々な視点から分類することができます。下の作品の例で言えば、線、球体、文章、背景など、様々な視点で自分の作品を分析することができるので、どこを変えればいいのか、手がかりを増やすことができるのです。
このように、ビジュアルイメージスケールは使い方次第で、まだまだ発展できますし、私が気づいていない方法もたくさんあると思います。だからこそ、多くの人に広めて、使っていただきたいのです。使う人と機会が多ければ多いほど様々な使い方を発見できると思います。

ここまで、良いところを書き連ねてきました。しかし、ビジュアルイメージスケールを使用・実践していると、どうしても回避できない欠点にぶつかります。
それは「負の印象を持ったイメージスケールが存在していないこと」です。負の印象を持ったイメージは映画・ドラマに多く見られます。
表現をする分には、現在のイメージスケールでも十分に対応できると思っています。ですが、負のイメージを言語化できていないため、「他者とのコミュニケーション」という観点で判断すると、欠点であると言わざるをえません。存在しないのであれば、自分で作るしかありません。
負の印象を持ったイメージスケールは現在、準備・検討中です。ビジュアルイメージスケールを実践し、作品を作りながら負のイメージスケールを作っていけたらと考えています。ビジュアルイメージスケールに興味を持った方で、一緒に作成に携わってくださるという方がいらっしゃったら是非ともご連絡ください。
また、私は映像・写真作品の「撮影」をメインにしています。幅の広い印象を持つ作品を作ることができます。中でも、ダイナミック、シック、ナチュラル、ロマンチックを得意としています。子供の自然な表情を撮るのも得意です。ロケ・ロケセット・スタジオも可能です。私の作品に興味を持った方、ビジュアルイメージスケールに興味を持った方、とにかくコンタクトをとってみたいなど、何でも構いません。連絡をお待ちしております。
終わりに
 私はビジュアルイメージスケールの可能性を信じています。イメージスケールは「ものの世界」と「人の心」をイメージで関連させるのに適したシステムです。使いこなすことができれば、明確なイメージを込めた作品を、高いクオリティーで量産できるシステムを作り上げることができます。ビジュアルイメージスケールを日頃から実践し、作品作りに生かしている私は、その助けができます。映像や写真は、多くのスタッフが関わって一つの作品を作り上げます。私もその一員として、作品の質を上げることができます。私やビジュアルイメージスケールに少しでも興味を持ちましたら、連絡をください。一緒に多くの作品を作りましょう。

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