最初はイメージスケールを手元に置いて世の中をフィールドワークしてみてください。はじめは時間がかかると思います。
言語イメージスケールを携帯に入れて、確認しながら仕分けして見てください。間違っていても構いません。
家から駅までの間にも多くのポスタ~があります。お店の中の商品にも一つ一つデザインがありますし、その全体の配置もイメージスケールに分けられます。電車の中にも広告はたくさんあります。
まずは色を考えてみてください。並行して点・線・塊・・・と枠組みを広げつつ、作品分類していく。それを繰り返すと、どんどんスピードも速くなって理解の深度も深まってきます。
分類を癖にしていると、世の中のもの全てを分類できるようになってきます。例えば道端に咲いている花や石ころ、人の顔、家、道の模様など。
目に映るもの全てが自動的にイメージスケールに分類されていきます。
分類できないと思うこともあると思います。そういう場合は作品を要素に分けて、枠組みを小さくして見てください。色は?線は?構図は?被写体は?衣装は?など、作品を解体してみるのも一つの手です。その後でまた全体を眺めて見ると、違った見え方がすると思います。
イメージスケールの枠組みを広げていくことで、徐々に作品にも活かせるようになってきます。様々なものをイメージスケールに分けて、どんどんその枠組みを広げていくと、最終的にはフレームになっていきます。試行錯誤しながら実践を繰り返すと、ふと得られる感覚です。その時に、世界が違って見えてきます。
枠組みをフレームにまで広げられると、写真でも絵でもできるようになります。自分の作品を作りつつ、他の人の作品を分析することで、どんどんブラッシュアップされていきます。
また、自分の作品を客観的に分析することができるので、作品の制作過程で修正することもできます。
枠組みが広がって、フレームになったら、 携帯電話のカメラでも何でもいいので写真を撮ってみてください。今までとは違う感覚になっていると思います。
それを感じられたら、どんどん写真を撮ってみてください。写真を撮って、分析して、他の作品も見て、また写真を撮る。
これを繰り返していくと、どんどんレベルアップしていくのを感じ取ることができるようになります。